悪化してしまった腰のせいでしばらく写真を撮りに行けませんでした。

幽閉状態の時は、良くないことばかりを考えちゃうもので、もう写真は辞めようか、カメラは全部売ってしまおう…なんてダークサイドな思考の堂々巡りな毎日。薬のお世話になりながらの簡単なストレッチと強力な腰痛ベルトのおかげで、今はだいぶ回復して短時間ならカメラを持ち出せるようになりました。

カメラを持ち出す、シャッターを切るってことは、へばった気持ちの回復剤でありますから、これを辞めてしまっていたら完全にダークサイドの人間に堕ちていたでしょうね。

少し楽だね今日は…と感じた日に、思い切ってフィルムを装填してほんの短い時間でしたけど家の周りでファインダーを覗いてみたら、灰色な気分が晴れていくことをあらためて感じたんですよ、『これだよ、これ！』ってね。

でも、いつか、ほんとうのヨボヨボ爺さんにはなるでしょう。それまでは、好きなカメラでシャッターを切っていきましょう。古い新しいなんて関係なしに、性能なんてのには目もくれずに『いいよねぇ、コイツ』とブツブツ言いながらカメラバッグに入れているカメラとレンズ達と。