フィルムで撮っていて嬉しいことは、確実にひとりはアタシの写真を見てくれているってこと。しかも、撮った本人よりも先にアタシの切り取った瞬間を感じてくれていることかな。
自家現像をやっていない限りお店に頼む。そこには、現像をやっている人がいる。その人がアタシの写真を見てくれる世界でいちばん最初の人。その人が目の前にいて、声を掛けてくれるってステキなことじゃないですか!
手が空いている時には『クルマのコマ、ちょっと被っていたけど、だいじょうぶかな』なんて声を掛けてくれる。アタシも『勘露出で撮っちゃったけどどうでした?』そんなやりとりが〔フィルムで撮っていて良かったなぁ〕と感じるんだよね。
立て込んでいる時は、そうもいかないだろうから、閉店間際のお客さんが少ない時間帯を狙っては、上がりを受け取りにいくようにいつの間にかなっている。今日の写真にはなんて言ってくれるだろうってワクワクしながら。
写真を撮りはじめた50年ぐらい前、写真機店のおじさんが『露出がちょっとズレていたねぇ』とか『こういうものを撮る時の構図は…』なんて教えてくれたことを思い出します。
フィルムで撮るって、カメラや写真が好きな誰かと確実に繋がれる。それが良くて、フィルムで撮っているんだよね。
日本語が含まれない投稿は無視されます!(スパム対策)